船舶設計
(鋼船、FRP船、アルミ船)
船舶設計とは

船首様が思い描く理想の船を形にするプロセスです。
船舶設計は、船主様の「より速く」「より多くの荷物を」「より少ない燃費で」といった要望を、物理的な形状と構造に落とし込む作業です。
単に図面を引くだけでなく、復原性、推進性能、構造強度、そして最新の法規制(JG/NK等)をすべてクリアしなければなりません。
弊社では、材質ごとに異なる特性(鋼の堅牢性、FRPの成型自由度、アルミの軽量性)を最大限に活かし、運用の目的・用途・航行区域・速力・積載量などに最適化した一隻をご提案します。
- 船舶設計の具体的な進め方について
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まず最初に作成するのが、以下の3点の基本図書です。この3点がそろえば、建造許可の申請を行うことができます。
①:一般配置図(General Arrangement)
船全体のレイアウトを示す、いわば船の「間取り図」
②:中央横断面図(Midship Section)
船体中央部の断面構造を示し、船の骨格を定義する図面
③:総トン数計算書(Gross Tonnage Calculation)
船の容積から総トン数を算出する書類
形が決まったら、船の浮き姿(トリム・ヒール)や排水量などを確認しながら、船体線図(Lines)やフレームボディー(Frame Body)を造船所様が作りやすい形で作成していきます。さらに構造図の作成や復原性の検討を進め、安全性と性能を一つひとつ確保していきます。
サービス一覧
あらゆる船種と材質に対応する、高度な設計ソリューションを提供いたします。
基本設計(性能設計・解析)
船主様・造船所様とのヒアリングに基づき、船の骨格となる基本図書と計算書を作成します。
主要寸法の決定 — 用途・航行区域・速力等から最適な船の大きさを設定
一般配置図(G.A.)の作成 — 船全体のレイアウトを決定
中央横断面図の作成 — 船体中央部の構造断面を定義
総トン数計算書の作成 — 建造許可申請に必要な容積計算
船型開発(ラインズ作成) — 排水量・トリム・ヒールを確認しながら船体形状を設計
フレームボディーの作成 — 造船所様が建造しやすい形で作成
復原性計算書の作成 — トリム計算・スタビリティー計算により安全性を検証
復原性試験の実施 — 計算結果に基づく試験の実施・立会い
構造設計
基本設計で決まった船の形を、安全に建造できる構造へと落とし込みます。材質ごとに求められる設計のアプローチは異なります。
いずれの材質も、法規に基づく強度基準を満たしながら、造船所様が建造しやすい構造図面に仕上げます。
鋼船 — 強度と耐久性に優れ、大型の作業船や商船に広く用いられます。溶接構造を前提とした強度計算と、最適な構造配置を行います。
FRP船 — 軽量で成型の自由度が高く、漁船やプレジャーボートに多く採用されています。材質の特性を活かし、軽量化と耐久性を両立する構造を設計します。
アルミ船 — 鋼に比べ軽量で、高速旅客船や官公庁船など高速性能を求める船に適しています。軽量構造設計に加え、異種金属との接触による電食対策まで考慮した設計を行います。
承認図書・図面の作成
基本設計・構造設計の内容をもとに、検査機関(JG/JCI等)へ提出する承認図書および承認図面を作成します。技術的な協議から承認取得まで、責任を持って対応いたします。
※現図での提出をご検討の方は、無料相談にてお知らせください。
サービスの流れ
用途、航行区域、希望速力、搭載機器などの詳細なニーズを伺います。
主要寸法を決定し、基本配置図(G.A)を作成。プロジェクトの方向性を固めます。
構造図の作成とともに、法規に基づく復原性や強度の計算を行い、性能を担保します。
管轄の検査機関へ設計図書を提出し、技術的な協議・承認取得まで責任を持って対応します。
承認図に基づき、実際の建造に必要な詳細図面を作成。造船現場との調整も行います。
公試運転の結果を確認し、最終的な竣工図書としてまとめ、納品いたします。
よくある質問
- Q船を新しく造りたいのですが、まだ漠然としたイメージしかありません。それでも相談できますか?
- A
もちろんご相談いただけます。「こんな用途で使いたい」「このくらいの速さが欲しい」といった大まかなご希望からでも大丈夫です。
弊社では船主様・造船所様と一緒に、用途・航行区域・速力・積載量などを一つひとつ整理しながら形にしていきます。まずはお気軽に無料相談にてお聞かせください。
- Q設計だけをお願いして、建造は別の造船所に依頼することは可能ですか?
- A
可能です。弊社は設計専門の会社ですので、設計のみのご依頼も多くいただいております。
造船所様が建造しやすい図面に仕上げることを常に意識しておりますので、弊社が初めての造船所様にもスムーズにお使いいただけます。
- Q既存の船を改造したいのですが、改造の設計にも対応していますか?
- A
対応しております。エンジンの換装、船体構造の変更、用途変更に伴う改造など、幅広い改造設計の実績がございます。
改造に伴う各種計算書の再作成や検査機関への申請代行まで一括で対応可能ですので、まずは改造の内容をお聞かせください。
- Q鋼船・FRP船・アルミ船、どの材質が自分の船に合っているかわかりません。相談できますか?
- A
もちろんご相談いただけます。最適な材質は、船の用途・大きさ・航行区域・速力・コストなど様々な条件によって変わります。
たとえば量産性を重視するならFRP、大型で耐久性を求めるなら鋼、高速性能を優先するならアルミといった傾向がありますが、一概には言えません。弊社ではすべての材質に対応した設計を行っておりますので、お客様の条件に合わせて最適な材質をご提案いたします。
- Q設計から検査の申請まで、一括でお願いすることはできますか?
- A
可能です。基本設計から構造設計、各種計算書の作成、検査機関(JG/JCI等)への承認申請代行、さらには検査当日の立会いまで、ワンストップで対応いたします。
設計と検査申請を別々の会社に依頼する手間がなく、一貫した品質で進められるのが弊社の強みです。