船舶検査(JG、JCI提出書類計算)
船舶検査とは

船舶の安全性を担保する「海の車検」です。
船舶検査は、船舶安全法に基づき、船の構造や設備が基準に適合しているかを確認するものです。
特に小型船舶の場合、JCI(日本小型船舶検査機構)による定期検査・中間検査・臨時検査が義務付けられています。
「JCIとJGのどちらに該当するのか?」「改造によって現在の計算書が使えなくなった」といった複雑な法規判断から、検査合格のための技術的な裏付けまで、全国どこでも弊社がトータルでサポートいたします。
重量重心査定試験(重査)とは
船の安全性を確認する上で欠かせない試験のひとつが、「重量重心査定試験」、通称「重査(じゅうさ)」です。
船に重量物を載せて片舷へ移動させ、その傾斜角を測定することで、船の重心位置やメタセンター高さなどを算定します。これにより、船が傾いたときに元に戻ろうとする力(復原性)が基準を満たしているかを確認します。
重査が必要になる主なケース
以下のような改造・変更を行った場合、重量重心査定試験が必要になることがあります。
- 主機(メインエンジン)の換装:エンジンを載せ替えると船全体の重量・重心バランスが変わるため、復原性の再確認が必要です
- 補機類の換装:発電機やポンプなど補助機器の変更も重量バランスに影響します
- 旅客・船員・その他乗船者の定員変更:乗る人数が変われば復原性の計算も変わります
- 船体の改造:構造物の追加・撤去など船体そのものに手を加えた場合
- 救命いかだの新規搭載:法改正により、一定の水温を下回る水域を航行する旅客船・遊漁船等に対して、改良型救命いかだ等の搭載が義務化されました
救命いかだ搭載義務化の概要
船舶設備規程および小型船舶安全規則の改正により、旅客船・遊漁船等に対して救命いかだ等の搭載が段階的に義務化されています。
| 対象船舶 | 適用開始時期 |
|---|---|
| 旅客定員13人以上の旅客船 | 令和7年(2025年)4月~ |
| 旅客定員12人以下の旅客船 | 令和8年(2026年)4月~ |
| 遊漁船 | 順次適用(令和8年10月~方針決定済み) |
※一定の水温を下回る水域を航行する船舶が対象です。現在運航中の船は経過措置として、次回の定期検査までに搭載が必要です。救命いかだは重量があるため、新たに搭載する際には重量バランスが変化し、重量重心査定試験(重査)が必要になるケースが増えています。
「自分の船は対象になるのか」
気になる方はお気軽にご相談ください
検査機関について — JCI と JG
船舶検査を担当する機関は、船の大きさによって異なります。
| 船舶の大きさ | 検査機関 | 正式名称 |
|---|---|---|
| 総トン数 20トン未満 | JCI | 日本小型船舶検査機構 |
| 総トン数 20トン以上 | JG | 国土交通省 地方運輸局 |
弊社では、JCI・JG いずれの検査にも対応した書類作成・計算・受検代行を行っております。
重量重心査定試験の省略について(JG管轄船舶)
JG(国土交通省)管轄の船舶については、一定の条件を満たせば重量重心査定試験を省略できる場合があります。
同型船(旅客船を除く)の傾斜試験の結果から復原性の基本情報が得られ、かつその資料が十分信頼しうる場合で、完成時軽荷重量検査の結果が以下の基準を満たしていることが条件です。
排水量の偏差
軽荷状態における排水量が、既存の承認資料と比べ 2%以上の偏差がないこと
縦方向の重心位置(LCG)の偏差
| 船舶の長さ | 許容偏差 |
|---|---|
| 160m以上 | 船の長さの 1%以内 |
| 50m以下 | 船の長さの 2%以内 |
| 区画規程適用船 | 区画規程第2条第10項に規定する船の長さ(Ls)の 0.5%以内 |
省略が可能かどうかは、個々の船の状況や既存資料の有無によって異なります。弊社では 省略願いの作成 にも対応しておりますので、まずは無料診断にてご相談ください。
サービス一覧
計算業務から申請代行まで、高度な技術力で対応します。
JCI/JG提出書類の作成・計算
・復原性計算書
復原性試験書式
重量重心トリム計算書
復原性計算
・排水量等数値表(ハイドロテーブル)
・復原力交叉曲線表又は復原挺数値表(クロスカーブテーブル)
・旅客定員算定書
・開口配置図
・一般配置図の改正
・中央横断面図の改正
・総トン数計算書
・強度計算書等
船舶検査の受検代行(定期・中間・臨時)
・検査当日の立ち会いから指摘事項への対応
登録事項変更・移転登録手続き
・名義変更や船籍港の変更に伴う書類作成
航行区域の変更・定員変更のコンサルティング
・「今の船でより遠くまで行きたい」「定員を増やしたい」といったニーズへの法規的アドバイス
サービスの流れ
船種、船体番号、現在の検査証書の状態、およびご要望(改造、検査期限など)を確認します。
必要となる計算や図面の有無を確認し、最適なプランをご提案します。
図面がない場合は、現地での計測作業を行い、正確なデータを収集します。
専門スタッフがJG/JCIの基準に基づき、提出書類一式を作成します。
管轄の機関へ書類を提出。検査当日のサポートも行います。
無事に検査を通過した後、新しい船舶検査証書等の受領を確認し、業務完了となります。
よくある質問
- Q図面が手元にない古い船ですが、計算書の作成は可能ですか?
- A
図面や計算書類等、資料がない場合でもご対応は可能です。弊社では、現地にて実船計測を行い、必要なデータを一から収集した上で計算書を作成いたします。古い船でも多数の実績がございますので、お気軽に無料相談にてご確認ください。
- Q船の改造、エンジンの換装、補機の換装をしたいのですが、試験は必要ですか?
- A
改造やエンジン・補機の換装を行う場合、その内容や規模に応じて臨時検査や重量重心査定試験(重査)が必要になることがあります。
たとえば、エンジンの出力や重量が変わる場合には復原性の再計算が求められるケースがありますし、船体構造に手を加える場合は強度計算書の再作成が必要になることもあります。必要な試験や書類は改造の内容によって異なりますので、計画段階でまずは無料相談にてご相談ください。
事前にご相談いただくことで、手戻りなくスムーズに進められます。
- QJCI(日本小型船舶検査機構)、JG(国土交通省)に提出する復原性資料その他改造に必要な資料は作れますか?
- A
弊社ではJG・JCIいずれの書類作成にも対応しておりますので、お気軽に無料相談にてご相談ください。
- Q救命いかだの搭載義務化に伴い、どんな手続きが必要ですか?
- A
救命いかだは重量があるため、搭載にあたっては復原性の再計算や、場合によっては重量重心査定試験(重査)が必要になります。必要な手続きは船の種類や大きさによって異なりますので、まずは無料相談にてご確認ください。
- Q重量重心査定試験を省略できる場合があると聞きましたが?
- A
JG(国土交通省)管轄の船舶では、既存の承認資料との偏差が一定基準内であれば省略が認められる場合があります。省略願いの作成も弊社で対応可能ですので、お気軽にご相談ください。